ラファエル純情編
はあ……。 僕は宿につくそうそう、皆にはやくやすむから…といって部屋に引きこもった。 はあ…。 ため息ばかり出てしまう。 どうして、シャルロットは逃げてしまったのだろう。 そ、そりゃ…ムードに流されてというか、シャルロットが好きだ という気持ちにおされて唇にキスをしてしまったのだけど。 突然シャルロットはたちあがってにげてしまった。 街から出航する日も見送りにきてはくれなかった。 僕のことが嫌いになってしまったのだろうか。 僕はちからなく、ベットに倒れた。 胸が苦しい。 シャルロットのことで一杯になる。 胸元をきつく押さえてうずくまる。 苦しい。 苦しい。 そして切ない。 その切なさと苦しさの合間に脳裏に浮かぶのは、 シャルロットとの思いで。 やわらかいキスの感触、僕のもとからさるシャルロットの後ろ姿。 後悔。 苦しい………。 トントン…とノックが部屋にひびいた。 僕はハッとして起き上がる。 「ど、どうぞ」 「提督…ラファエル 私です、アルカディウスです」 「アルカディウス……」 僕は涙を手の甲で拭い入るようにいう。 「元気がないようだったから…大丈夫?」 「だいじょうぶだよ。どうしたのアルカディウス」 「あなた、シャルロットのこと好きでしょ?」 優しい笑みで見つめらて僕は正直にうなずいた。 アルカディウスは僕のお姉さんのような存在だった。 クラウと僕は彼女は女性だということしっている。彼女は男装して船に乗船している。 「すきだよ……だけど、シャルロットは僕のこと嫌いなのかもし れない。そうだよね、とつぜんキスしちゃったし…」 「ふふ、そんなことないわよ。あの子もあなたのことがすきよ」 「え!」 「ただあの子はあなたとつり合わないとおもっている。あなたは ポルトガルの御曹子で、自分はヨーロッパから追われたジブシー」 「そんなっ、僕はそんなことにこだわらないよ、関係ないよ!」 「そうでしょうね。ラファエルはわけへだてないもの。でもあの こは幸せになることが恐いのよ」 「恐い?」 「迫害されて生きてきて、あなたに嫌われることをまた恐れてるのよ」 「そんなこと…」 「伝言をたのまれたわ…彼女字がかけないから私が代わりに書いたのだけど」 「…え…。ぼく字がかけない人はいないとずっとおもってた…」 …ああ…僕は彼女のことわかっていなかったんだ… 僕はしばらくシャルロットの手紙を胸に抱き締めた。 シャルロット……
最終話

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